先週から発生している熊本を中心とした地震について
被災した多くの方に、お見舞いとご冥福を心よりお祈り申し上げます。
震災が起こったことを知ったとき、
最初に頭に浮かんだのが、2011年に宮城県山元町の山下第一小学校で見た風景でした。
震災から半年経っても生々しい傷跡が残っていた山元町。
電車の来ないホームに立ち、
途切れた線路の先を見つめ、
津波でなぎ倒された防風林の方から吹き抜ける、冷たい海風を感じ、
建物の基礎だけが残った町並みを眺めながら、
無力さに言葉もなく、
「復興のため」と銘打ってこの場所に来たことの意味を自問自答しましたが、
それでも、
私たちの音に人は集まり、光が灯り、笑顔が溢れました。
ある地元の人は私たちの手を取り、踊りの輪の中に招き入れました。
そしていつしか、まるで巨大なエネルギーに包まれているような、大きな安心感で満たされていました。
そんな中で歌ったのが、「君の月」というmayukaが紡いだ一曲。
この曲を聞くと、今でもあの時の、あたたかい夜の闇を思い出します。
今回、微力ながら、山元町で感じた“音楽の力”を信じて、
「君の月」の音源を公開することにしました。
この曲は、今年の夏のアルバムリリースに向けて、
丁度先週レコーディングを終えたところでした。
そんなタイミングで熊本の地震が発生。
何かに導かれるように急ピッチで編集作業を進め、今回公開することにしました。
今熊本に必要なのは「癒し」より「パワー」かもしれません。
わかってはいますが、暗い夜に、不安な夜に、あなたの心に寄り添えるのが、音楽であるのなら。
あなたの耳に届きますように。
少しでも、あなたに癒しのときが訪れますように。
シェアしていただけると嬉しいです。
シェアでなくても、身近に被災された方が居れば、
その方に届けてもらえると嬉しいです。
KaRaLi
君の月
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いつだって君が いると思ってた
ふわりと思い出す なつかしい香り
沈む夕日 色づく街
足下にのびる影 かすかに月 落ちてく
世界が見えなくて こんな夜はいつも
君に会いたくなるんだ 声、聞かせて
三日月 君を想い かすかに感じる
頬よせ やわらかい ぬくもり伝わる
きらめく星 照らす月
こぼれおちたその涙 君の言葉が響いて
世界が見えなくて 孤独なボクにも
君が教えてくれたんだ 側にきてよ
会いたくて 君に会いたくて
強く思い焦がれてる 霞む月が
声、聞かせて
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